株式投資をしている人なら国際ETF VIX短期先物指数を目にしたことがあるのではないでしょうか?。
もし心当たりがない人は、銘柄検索の欄に1552と検索すると出てくる商品の話なので検索してみてください。
このVIXという商品は、リスクヘッジをする銘柄。そのようなイメージを持っている人は多いのですが、詳しくVIX短期先物について知らない人が多いので、この場を借りて詳しく解説していきます。
特に注目してほしい箇所は
先物には期限があるという箇所なのでそこまでは読んでいただきたいです。
vix短期先物とは
指数連動有価証券への投資を通じて、基準価額の変動率を、円換算したS&P 500 VIX短期先物指数(S&P 500 VIX Short-Term Futures Index Total Return。以下「対象指数」といい ます。)の変動率に一致させることを目指して運用を行っているのが、国際のETF VIX短期先物指数になります。
上記の事実さえ知らないで、VIX短期先物に投資をしている人が多い。
S&P 500 VIX短期先 物指数とは?
シカゴオプション取引所に上場されているVIX指数先物の第1限月と第2限月をロールオーバーした場合のリターンを指数化しているものをいいます。
ロールオーバーとは
ロールオーバーは、先物取引やオプション取引において、保有しているポジションを取引最終日までにいったん決済し、次の期限(次限月)以降のポジションを新たに作り直すことをいいます。
そして、国際のETF VIX短期先物指数の投資対象は、北米の
- 有価証券
- デリバティブ取引
- 約束手形
- 金銭債権
とされています。
でもこのように言われても、すぐに意味が理解できないからこの商品は難しい。
VIX短期先物指数の特徴
簡単にまとめると
- 米国株が上げるとVIXは下げる
- 日本株とは関係ない
- 毎日価値が下がる
- 空売りもできる
*北米の恐怖指数と連動
北米の恐怖指数と連動しているということは、アメリカの株式が上がっているときこの株が上がる確率は極端に低いと言える。
*北米が投資対象
そもそも北米が投資対象なんで、日経平均とは関係ない。日本で買えるファンドと考えるのが正しい。
*先物には期限がある
一番大切なポイント。
先物には有効期限があるので、買った値段より高く売ることが出来ないと利益を得ることは出来ません。
だから期限内に買った値段より高く売れないと損をします。
VIXの場合は、きっかけがないと大きく上がらない商品で、普段は底値を横ばいしている銘柄のため時間的価値を重視して取引をすることが重要です。
誰だって、底値をうろうろしている商品を買って、期限だからって安い値段で売りたくないですよね。
現物取引の場合、長期で上がるのを待つこともできますが先物取引なので、期限を守らなくてはいけません。
先物取引ということは、期限を考えて取引しなくてはいけません。
だから、時間が経てば経つほど価値は低下すると考えるのが妥当です。
*vix短期先物は空売りもできる
知らない人も多いですが、実は、VIX短期先物は空売りをすることが出来ます。
ということは、時間的価値を考えると、空売りが圧倒的に有利な商品といえます。
1552VIX短期先物の有効的な使い方
VIX短期先物は、短期売買で力を発揮する商品です。
長期でナンピン買いしようと考えているとしたら、もう一度よく考えてみて下さい。
必ずダメとは言いませんが、確率的な問題を考えると、短期売買に分があると言えます。
リーマンショック、9.11、欧州債務危機、EU離脱等、投資家の警戒感が高まる状況では大きく値を上げているので、そのようなタイミングや短期で懸念材料を狙い仕込んでいく買い方をするのが、得策と考えます。
ツイッターでVIX短期先物指数1552について教えてくれた方のコメント
・基本的に減価する商品なので1552を買うことはおススメできません。1552はVIXではなく先物のVXXを対象としています。これを吹いたら空売りする人もいます。売り禁止が出ると2015年のチャイナショックのように大きく上がることがまれにあります。
・先物取引なので期近と期先で下がるか上がるかの商品です。恐怖指数は平時は上がりませんので基本的に下がります。減価するのはこれに限らずダブルインバースも同じです。1552自体が欠陥商品だと私は思っています。
実はこの1552アメリカ市場が上がっている時でもまれに上がることがあります。ボラティリティインデックスの先物ですので上がりすぎてマーケットに恐怖心が生まれることがあります。あとは、為替水準にも影響を受けます。円高になると不利な商品です。
基本的にボラティリティが高まらない限り上がりません。平時はこれと逆の商品である2049を購入するか1552を空売りすることが妥当な策です。1552は政治的なイベントにおいてのみ使った方が無難です。さらに続きます。
この銘柄の欠点としてはボラティリティが変動しているアメリカの取引時間中に東京市場が閉まっていることです。これではこの商品の最大の特徴を生かしきれません。
基準日を100とした場合翌日マイナス10%になると評価額は90になります。翌日+10%になっても90×1.1=99ですので価格が減価してしまいます。これが長期的に続いているため10年チャートは下がりっぱなしなのです。
コメント
空売りが有利となると空売り需要が高くなって逆日歩が発生しやすくなるのでは?その結果、売り買いの有利不利は無くなるのではないでしょうか?
ここで重要なのは、価値が落ちて行ってしまうということです。
なので、短期売買するのには向いているかもしれませんが、長期投資先としてVIXを選ぶのは適切ではないと、この商品は空売りもできるので空売りの場合は勝ちやすい商品だと個人的には思っています。