株式会社アエリアは、2017年9月26日付で、株式会社トータルマネジメント(「トータルマネジメント」)を子会社化すると適時開示を出しました。(http://www.aeria.jp/pdf/urnQBz)。
子会社化するにあたって次のようなスキームをとっています。
1、アエリアが、発行済株式数の全てを保有、あかつき証券が、議決権のない優先株式を保有する子会社、株式会社アエリア投資弐号(取得用子会社)を作る。
2、株式会社アエリア投資弐号が、トータルマネジメント株を現金で全株式を取得
3、株式会社アエリア投資弐号が、トータルマネジメント株を取得すると、あかつき証券が保有していた優先株は、普通株式に転換される。
4、アエリアは、あかつき証券が保有する株式会社アエリア投資弐号の普通株と、自社株の株式交換を行い、株式会社アエリア投資弐号の普通株をアエリアが全株保有し、トータルマネジメントの完全子会社化を行う。
両社の利点は?
アエリアの利点
・現金を使わずにトータルマネジメントの完全子会社化を行うことができる
あかつき証券の利点
・アエリア株が値上がりすることによって利益を得る
トータルマネジメント社の利点
・現金をすぐに手にできる
互いにメリットがあるためスキームを組んでいる。
ただ、別にあかつき証券を挟む必要があるのかと疑問に思う人もいると思いますが、アエリアがあかつき証券を挟む理由はほかにあると踏んでいる。
あかつき証券の大株主にアエリアとアエリアの会長
アエリアにとってあかつき証券は投資先、ましてやアエリアの会長も個人的にあかつき証券に投資をしている。
その会社が儲かるのは、アエリアにとっても会長に取ってもプラスに動く。
そう考えると、このスキームを組んだ糸が見えてくる。
急成長をしているアエリアの資金面をあかつき証券が補い、互いに利益を上げ続けることが今後もできるのだろうか。