トランプ大統領に就任してから為替の変動が激しく、値動きに注目する人が増えたと思うが、為替の変動が企業にどのくらいの影響を与えるのか知っている人は、意外と少ない。
日本の企業を例に出して為替がどのくらい影響を与えるか書き出していく。
為替が企業に与える影響
円高による減収が最も大きい企業は、日本人なら誰もが知っているトヨタ自動車。海外での売り上げは、約209,000億円になる。
5%円高に動いた場合、約9,900億円減収になり、経常利益が半減してしまう計算に。
円高、円安が業績に与える影響は大
5%円高になったとき、経常利益が5%減る。
これは間違い。
経常利益ではなく売上高が5%減り、かかるコストが上がり、経常利益に与える影響は、円高の%じゃ計れずトヨタ自動車のケースで説明すると、50%経常利益が減る。
円安メリットは大きい
円高の話ばかりしたが、逆手に取れば円安になった時の企業業績に与える影響は、大きい。
決算を見ていても、円安に動いたときの業績は上方修正する企業が続出する。
コストが軽減されることで、経常利益に与えるインパクトは大きくなるので、企業業績を分析する上で為替を考慮するのは必須。
トヨタ以外の例
5%円高に動いた場合、日本の企業がどのくらい経常利益に影響を及ぼすのか。
- Honda 経常利益6,000億に対し、減収額5,631億
- 日産 経常利益7,100億に対し、減収額4,776億
- ソニー 経常利益3,000億に対し、減収額2,637億
- 豊田通商 経常利益1,440億に対し、減収額2,399億
- 武田薬品 経常利益1,450億に対し、減収額500億